- 海外FXのゼロカットシステムについて。
- ゼロカットが行われる仕組み。
- 海外FXでゼロカットを利用する際の注意点
- ゼロカットシステムがある海外FX業者3選
こんにちは、ブチにゃんです!
皆さんは海外のFX業者に導入されている「ゼロカット」という仕組みを知っていますか?
そこで今回は海外FXのゼロカットについて徹底解説します!「ゼロカットシステムの仕組み」「知らないと損する注意点」「過去に起きたゼロカットにまつわる事件」など、この記事を読めばゼロカットの全てが分かります。
海外FXを利用する最大のメリットである”ゼロカット”を正しく理解して、より安全&安心なトレードを行う環境を作っていきましょう!
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海外FX業者のゼロカットシステムとは?
ゼロカットとは一言でいうと「トレーダーの破産を防ぐための安全装置」です。
ほぼ全ての国内・海外のFX業者は強制ロスカットという仕組みを導入してます。強制ロスカットとはトレーダーが取引で多額の損失を発生させてしまった際に、資金を失う前にFX業者が強制的にポジションを決済することです。
しかし、経済指標・要人発言・テロ・自然災害などで相場に急激な値動きが発生した場合、強制ロスカットが間に合わずに証拠金以上の損失が出てしまう可能性があります。
ゼロカットシステムとは「追証」に対して働き、もし追証が発生してしまった口座がある場合に自動的にマイナス分を帳消しにすることで、残高を0円に戻してくれる仕組みです!
ゼロカットは口座残高がマイナスになったら発動する
ゼロカットは発生した損失が口座残高とボーナス・クレジットを使っても相殺できなかった場合に発動します。
ゼロカットが行われるタイミングはFX業者によっても異なりますが、対応が早いFX業者で翌日の取引開始時間、一般的なFX業者では3営業日から1週間以内には行われます。
またゼロカットがなかなか行われない場合はサポートに連絡すると対処方法を教えてくれたりやゼロカット処理をしてくれることがあるので、「ゼロカットが行われずに困っている」という方はサポートに連絡してみましょう。
XMを利用している方はXMのサポート問い合わせページから連絡してみてください!
国内FX業者がゼロカットを採用しない理由!
国内FX業者でゼロカットが採用されていない理由は、日本の法律がゼロカットの採用を禁止しているからです。
■第38条(禁止事項 )
金融商品取引業者等は、その行う投資助言・代理業又は投資運用業に関して、次に掲げる行為をしてはならない。<中略>第2項 顧客を勧誘するに際し、顧客に対して、損失の全部又は一部を補てんする旨を約束する行為。
■第39条(損失補てん等の禁止)
2項1号 有価証券売買取引等につき、当該有価証券等について生じた顧客の損失の全部若しくは一部を補塡し、又はこれらについて生じた顧客の利益に追加するため、当該顧客又は第三者に対し、財産上の利益を提供し、又は第三者に提供させる行為
「ゼロカット=トレーダーの損失の一部を補填する約束」ということになるため、日本のFX業者(正確には日本の金融庁で金融ライセンスを取得しているFX業者)ではゼロカットを行うことが出来ないのです。
海外FX業者がゼロカットを採用している理由!
海外FX業者がゼロカットシステムを採用している理由は「トレーダーにより多くの取引をして貰うことで利益(手数料)を得たいから」です。これを説明する前に海外FX業者と国内FX業者の取引形態の違いについて知っておきましょう。
FX業者にはNDD方式とDD方式という2つの仕組みがあります。ここでは簡単に触れるのみに留めるので、詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
DD方式とは国内FX業者が採用している仕組みであり、トレーダーの取引相手はFX業者です。そのためトレーダーが勝てばFX業者は損失が発生し、トレーダーが負ければFX業者には利益が発生します。
一方のNDD方式とは海外FXが採用している仕組みであり、トレーダーの取引相手は為替市場の他のトレーダーです。取引においてトレーダーは手数料を支払う必要があり、その手数料がFX業者の利益となります。
結論としてNDD方式を採用している海外FX業者は「トレーダーが勝ち続けてトレードをし続ける」ということが重要であり、そのためにゼロカットによるフォローをしているのです。
ゼロカットを行っても海外FX業者が倒産しないのか?
仮に金融危機などで平均損失10万円の口座が約1万件あったとすると、合計10億円の損失補填をする必要があります。実際にはここまで少額ではなく、過去にあった金融危機を考えると数百億単位での補填が必要となるでしょう。
ではなぜ、これだけの補填を行ってもFX業者は潰れないのでしょうか?
理由はFX業者がリスクコントロールのために常に先進国通貨を両建てポジションを常に一定程度保有しているからです。そのため仮にドル円が暴落してもドルの価値は下がりますが、一方で円の価値は上がっているため相殺されます。
また暴落時に買い増すことで投資としての運用もするなど、FX業者の利用料に加えてFX業者としてFXでの運用も行っているのです。
ゼロカットシステムの注意点を解説【過信は禁物】
ゼロカットについて3つの注意点を解説します。
細かい部分もありますが、凡ミスによって無駄な資金を入金してしまったというケースも見られるため、注意点には必ず目を通しておきましょう。
口座残高がマイナス状態での入金には要注意
海外FXによってゼロカット前後の入金の取り扱いに違いがあります。
口座残高がマイナスの状態(=ゼロカット実施前)に入金をしてしまうと、マイナス分と相殺されてしまい、実質的に追証を払ったことと同じです。
そのため「原則としてゼロカットが行われるまでは追加入金を行わない。」という点を必ず守りましょう。
ゼロカットは同一名義の別口座には影響しない
XMをはじめとする海外FXでは1人で複数の口座を開設することが可能です。
ゼロカットは口座別での処理を行うため、仮にマイナスが発生している口座Aでゼロカットがなかなか行われない場合、追加で口座Bを開設して取引をすることも可能です。
また口座間の資金移動は簡単かつ迅速に行われるため、マイナスが発生している口座を復活させるために別口座から資金を移動させるのも便利!ちなみにXMであれば、速やかにゼロカットも行われます。
故意にゼロカットを悪用するのは禁止
ゼロカットはあくまで万が一の保証として海外FX業者が用意しているものであるため、悪用・乱用することは規約違反となってしまいます。
例えば重要経済指標が発表されるタイミングだけを狙って取引をするとしましょう。証拠金10万円全額を使って取引を行えば、負けてもゼロカットで10万円の損失、勝てば100万以上の利益を見込めます。
このようにゼロカットを使えば損失を固定できるため、一方的にトレーダーの有利なトレードが出来てしまうのです。
XMでもゼロカットを悪用・乱用するようなトレードは規約違反とされており、口座凍結や利益取消の処分が行われる可能性があります。
スイスフランショックでもXMはゼロカットを実施
XM(XMTrading)は海外FXで最も日本人利用者が多いFX業者ですが、日本人に選ばれている理由としてゼロカットシステムの信頼度が挙げられます。
スイス連邦の中央銀行であるスイス国立銀行が為替介入を撤廃する政策変更を行った歴史的大暴落事件。スイス中央銀行はスイスフランショックが起きるまでの約3年間は景気対策のため「1ユーロ=1.20フラン」を上限とする無制限為替介入を行っていたが、これを2015年より上限を撤廃。結果としてフランが1ユーロ=0.85フランまで急落した。
実際のスイスフランショックのチャートを見て頂ければ分かると思いますが、尋常ではない下がり方をしているかと思います。
※XMのMT4で見るスイスフランショックの日足。XMでは1日に2,300pipsの変動が起きた。
当時からトレーダー数の多かったXMのゼロカット額は計り知れませんが、「これほどの暴落でもトレーダーを守ってくれる」という信頼を勝ち得ることに成功しました。
【悪質】ゼロカットを突然やめたFXDDの事件
ゼロカットシステムを導入している海外FX会社「FXDD」はスイスフランショックが発生した際に「ゼロカットを行わない。以降、ゼロカットは廃止する」として顧客に追証を請求しました。
- ゼロカットはサービスの一環であり、EUR/CHFのような暴落を想定したものではない
- 口座残高がマイナスになっている顧客にマイナス額全額を請求
- 口座残高がマイナスになっている顧客の同一名義口座の残高を差し押さえ
その後、FXDDは所有していた金融ライセンスを全て剥奪されてしまい、実質的にライセンスが無い状態での運営を続けています。
FXDDを見ても分かる通り「ゼロカットを導入している=安全なFX業者」という訳ではありません。
FXDDのように表面上は良いことを言いつつも、実際は悪質なFX業者だったということもあるため、FX業者を選ぶ際は十分に注意をしてください。
まとめ
- ゼロカットとは証拠金以上の損失をFX業者が補填してくれるシステム。
- ゼロカットは海外FX業者にのみ導入。
- 悪用・乱用すれば口座凍結や利益取消の対象となる。
- FX業者自体の安全性も見極めるべき。
ゼロカットを行っている海外FX業者の中で最も安全に使えるのは間違いなく「XM(XMTrading)」だと言えます。
スイスフランショックの事件はもちろん、日頃から誠実な対応をしている点はサポートに連絡をした際の返信の迅速さにあります。
取引環境だけならXMよりも良い(良く見せている)FX業者は多くありますが、総合的に判断するとXMを選ぶ方が良いでしょう。
ゼロカットという仕組みに魅力を感じて、海外FXを始めたいという方は、ぜひXMを使ってみてください。
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