- ノミ行為と呼ばれる不正について。
- FX業者の取引方式(DD方式・NDD方式)の違い。
- ノミ行為の具体例と対策。
- 安全に使えるFX業者を紹介。
こんにちは、ブチにゃんです!
今回はFX業者で行われる不正行為である”ノミ行為(呑行為)”について解説します。
ノミ行為を簡単に説明すると「トレーダーからの注文を市場に流さず、FX業者の中で都合よく処理してしまう」ことです。ノミ行為を行うことで本来ならトレーダーに利益が出ていた取引でも、損失を発生させることが可能になります。
ノミ行為はFX業者が行う不正であるため、トレーダー目線では非常に分かりにくい仕組みになっています。しかし、FX業者の注文の仕組みを理解しておくことで、ある程度は安全性の高いFX業者を判断することが可能です。
ここではノミ行為の実態と優良FX業者を選ぶための発注方式の説明を行います。国内・海外問わずに今現在FXを行っている方、またはこれからFXを始めようと考えている方は絶対に理解しておいてください。
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ノミ行為とはどんな不正行為なのか
ノミ行為とは「顧客からの注文をインターバンク(外国為替市場)に取り次がず、FX業者内で取引を成立させること」を意味します。
まずは「業者がノミ行為を行うことにどのようなメリットがあるのか?」という点を分かりやすいように”競馬”で例えて説明します!
顧客が代行業者に「1番の馬の馬券を1万円分買ってほしい。購入手数料として購入金額の10%(1,000円)を渡す」と依頼して、11,000円を渡したとしましょう。
この場合、「顧客は当たれば2万円の利益・外れれば1万円の損失」となり、代行業者は当たっても外れても1,000円の利益です。
しかし、代行業者が「どうせ外れるだろう」と考えて、受け取ったお金で馬券を買わずに現金として保有していたとすると、どうなるでしょうか?。
もしレースがハズレた場合、「顧客は1万円の損失」と変わりませんが、「代行業者は1,000円の利益+購入しなかった馬券代の1万円も利益」を得ることが出来ます。
FXにおけるノミ行為はもっと悪質!
FX業者が行うノミ行為は「顧客から受けた注文を為替市場に流さず、FX業者との取引として扱うこと」です。
ただし、FX業者のノミ行為は競馬と違って違法行為ではありません。現に国内FX業者の多くは為替市場のレートを使って顧客とFX業者が取引をするという仕組みになっています。
ではなぜ「競馬よりも悪質」であるかと言われると、FX業者が表面上のチャートを操作することで、トレーダーが負けるような状況をわざと作ることが可能だからです。
※NDD方式では外国為替市場のチャートとほど差異の無いものが表示されます。
それではノミ行為が疑われるFX業者のチャートと比較して見ましょう。
※ローソク足を比較すると矢印の部分だけ明らかに動きが違う。
このようにチャートを大幅に上昇・下落させることで、トレーダーの損切注文を発動させ、わざと損させるようにしています。
ノミ行為で業者が稼ぐ条件は「トレーダーが負けること」であるため、わざとトレーダーに負けさせることが出来るFXは競馬よりも悪質だということになります。
FX業者の発注方式はDD方式とNDD方式の2種類
FXにはDD方式(ディーリング・デスク)とNDD方式(ノー・ディーリング・デスク)の二通りの取引き方法があります。
DD方式とNDD方式の違いはトレーダーの取引相手であり、DD方式ではトレーダーとFX業者が、NDD方式ではトレーダーとインターバンク(外国為替市場)が取引するということになります。
結論から言うと悪質なノミ行為を行うことが出来るのはDD方式を採用している業者であり、ブチにゃん一押しのXM(XMTrading)はNDD方式を採用しています。
DD方式(ディーリング・デスク)
DD方式とは「トレーダーとFX業者が取引を行う取引方法」のことであり、FX業者はトレーダーと取引をする一方で、トレーダーと行った取引の反対注文をインターバンクで行うことでリスク回避を行っています(カバー注文)。
そのためDD方式ではトレーダーとFX業者が利益相反の関係になっており、FX業者としてはトレーダーに負けてもらわなければ利益が発生しません。
またDD方式では仕組み上、レートや注文処理などを自由に操作することが可能です。もちろんほとんどのFX業者は不正を行っていないと思いますが、トレーダー側では取引内容を確認することが出来ないため不正を行われても分かりません。
NDD方式(ノー・ディーリング・デスク)
NDD方式とは「トレーダーの注文をそのままインターバンクに提示する取引方法」であり、FX業者はあくまで取引の補助(有利な価格での取引き補助)やインターバンクとの仲介しか行いません。
そのためレートや注文処理などを自由に操作することが不可能であり、NDD方式そのものがノミ行為が出来ない仕組みになっています。
またNDD方式におけるFX業者の利益は「スプレッド」や「取引手数料」が一般的であるため、トレーダーが勝てば勝つほどFX業者の利益も増える”win-winの関係”にあるというのもポイントです。
NDD方式はSTPとECNの2つの仕組みがある
NDD方式には「STP」と「ECN」という2つの仕組みがあり、これはFX業者がスプレッドから利益を得るのか、取引手数料から利益を得るのかという点に違いがあります。
トレーダーから出された注文にスプレッド(=業者の利益)を上乗せしたレートを表示するという仕組み。XMTradingではスタンダード口座とマイクロ口座でSTPが採用されている。
一方のECN方式を見てみましょう。
トレーダーから出された注文をそのままインターバンク市場に流す仕組み。スプレッドとは別に取引手数料(=業者の利益)を設けている。XMTradingではゼロ口座でのみ採用。
取引きコストはSTPではスプレッドのみ、ECNではスプレッドと手数料の合計値ということになります。
FX業者の悪質なノミ行為はどのように行われるのか?
FX業者による悪質なノミ行為はDD方式を採用しているFX業者がチャートを不正に操作することによって行われます。具体的には「スリッページを通常より多く取る」「ストップ狩りを行う」といった方法です。
- スリッページを悪用する
- ストップ狩りを行う
自分の資金を守るためにもFX業者の悪質行為については詳しく理解しておきましょう。
スリッページを悪用する
スリッページとは“チャート上に表示されている価格”と“注文した時の約定価格(実際に確定した価格)”の差異のことであり、秒単位で価格変動が起きているFXでは大なり小なり必ずスリッページが発生してしまいます。
例えばDD方式のFX業者で指値注文(価格を指定した注文)を入れていたとしましょう。補足として一般的に成り行き注文(今の価格で売買する注文)ではスリッページが起きやすいですが、指値注文では指定価格に限りなく近い金額で約定される傾向にあります。
加えて価格変動が緩やかな相場であるにも関わらず「大幅なスリッページが発生して数十pipsも滑って不利な価格で約定してしまった」とすると、それはスリッページが悪用されたと考えることが出来るでしょう。
ストップ狩りを行う
ストップ狩りとは「トレーダーが損切注文を入れているポイントまで価格を上げる(下げる)」というやり方です。これによってトレーダーは理不尽な損切をさせられるということになります。
※NDD方式よりもDD方式の方が価格の落ちが大きい。これによってトレーダーの損切りが発生(=FX業者の利益)となるケースも多い。
FX業者は多くのトレーダーがストップ(損切り)を置いているポジションを確認することが出来るため、どのタイミングでストップ狩りを行えば良いかは容易に分かります。
そのため大きく損切注文が溜まっているであろう価格で、定期的にストップ狩りを行うことで利益を得ているFX業者がいるのも事実です。
安全性を求めるならNDD方式の海外FX業者がオススメ!
DD方式はトレーダーの負けが利益になるため取引手数料(スプレッド)は比較的安く、またFX業者との取引になるので約定が早いというメリットがあります。
しかし、ノミ行為が行われるのは9割以上がDD方式であり、悪質なスリッページなどが起きるケースも非常に多いです。またDD方式を使うなら国内FX業者となりますが、ゼロカット(証拠金以上の損失をFX業者が負担する制度)が無いため、追証が発生します。
一方のNDD方式はインターバンク(外国為替市場)での取引となるため、指値注文ではほとんどスリッページが起きることなく約定することが可能。またノミ行為を行うことが出来ないため、安心してトレードに打ち込むことが出来ます。
しかし、FX業者の利益となる取引手数料(スプレッド)が比較的高いというデメリットはあります。
どの点を重視するかは人それぞれですが、安全性を求めるのならばNDD方式である海外FX業者の利用がオススメです。
まとめ
「FX業者によるノミ行為=詐欺」ではありませんが、仕組み上は不正を行うことが可能であるため、安全に取引をしたい場合はNDD方式を採用している海外FX業者を利用する方が良いということが分かりました。
- FXにおけるノミ行為とは「トレーダーがわざと負けるようにチャートを操作する」ということ。
- FX業者の発注方法にはDD方式とNDD方式の2つがある。
- DD方式はトレーダーがFX業者と取引を行う方法であり、国内FX業者で採用されている。
- NDD方式はトレーダーがインターバンクと取引を行う方法であり、海外FXで採用されている。
- 安全に取引をするならFX業者が介入できないNDD方式を選ぶべき!
海外FXは危険だと言われることも多いですが、それは「海外の会社が運営しているからという偏見によるもの」も多いです。
実際に比較して見ると、DD方式や追証がある国内FXの方が負債を抱える可能性があるため危険であるということが分かるかと思います。
透明性のあるFX取引を行いたい場合は必ず信頼できる海外FX業者を選ぶようにしておきましょう。
中でもブチにゃんが特にオススメしたいのはXM(XMTrading)です!ゼロカットシステムがあるため借金をする心配がなく、またNDD方式を採用しているため、ノミ行為の心配をせずに取引が可能です!
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