- FXにおける強制ロスカットと証拠金について。
- 証拠金の種類。
- XMで強制ロスカットされる条件。
こんにちは、ブチにゃんです。
皆さんはFXでよく耳にする「ロスカット」という言葉の意味を正しく理解していますか?
ロスカットとはその名の通り”損を切る”ことで「損失が拡大するのを防ぐために、損が少ない間にポジションを決済する」という意味です。
ロスカットは大きく分けると「自分で決めた額(損失)で切るロスカット(損切)」と「FX業者が損切りを行う強制ロスカット」の2つがありますが、今回は強制ロスカットについて解説します。
ちなみに、強制ロスカットを正しく理解しないままトレードしても、ただ資金を失っていくだけに終わる可能性もあるため、自分のトレードスタイル・運用資金・ロット数に応じた、資金管理や強制ロスカットされる条件を正しく理解しておく事が大切です!
また、今回の記事はXMTradingの口座開設が済んでいる事が前提の内容となっています。まだ口座開設が済んでいない方は先に口座開設を済ませておきましょう!
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【FX基礎知識】XMの強制ロスカットとはどんな仕組み?
強制ロスカットとは口座に入金している金額(証拠金)の割合が一定以下になった場合、入金額以上の損失が出ないようにFX業者がポジションを強制的に決済する仕組みです。
FX業者で口座開設を行ってトレードを始める際は必ず証拠金の入金が必要ですが、証拠金は言わば保有したポジションの担保のようなもので、損失が出た場合は証拠金から損失額が支払われます。
また、FXは「いつまでに決済をしなければいけない」という期日は決められていないため、保有し続ける限りは利益も損失も増え続ける事になります。
増え続けるのが利益であれば問題ありませんが、損失が増え続ける場合は自分の証拠金以上の損失を抱える事になるため、この損失分を補える証拠金が無くなる前にFX業者側で強制的に決済するという仕組みが「強制ロスカット」というわけです。
ちなみに、強制ロスカットという仕組みは国内外含めて全てのFX業者で導入されている仕組みですので、強制ロスカットの有無で取引業者を選ぶ事は基本的にできません。
まずは証拠金に関する言葉を正しく理解しよう!
証拠金とはFXを行う上で担保となる資金のこと。トレードを行うには通貨を売買する元手となる資金=証拠金が無ければ始まりません。
強制ロスカットの基準となるのは証拠金維持率。しかし、その他にも証拠金にまつわる言葉が多くあり、まずはこれらを理解しておかなければなりません。
ちなみにMT4/MT5を使用している場合はターミナル部分にて上記の数値が自動で計算されて表示されます。そのため計算式まで完璧に把握しておく必要はありません!
また各種証拠金については以下の条件をもとに説明していきます。
- スタンダード口座(レバレッジ1000倍・1ロット100,000通貨)
- 入金額2万円
- 1ドル=110円
- 1ロットのポジション保有中で500円の利益
【必要証拠金】ポジションを持つために必要な資金
必要証拠金とはポジションを保有するために消費される資金のことを表します。
ポジションを保有する際の必要証拠金の計算は取引き通貨枚数と為替レートとレバレッジで計算することが可能です。
必要証拠金=通貨枚数×為替レート÷レバレッジ
仮にスタンダード口座で1ドル=110円の時に1ロットのポジションを保有する場合は12,387円の証拠金が必要だという事になります。
【有効証拠金】現在の取引きに使える資金
有効証拠金とは証拠金に加えて、ポジションの評価損益も加えた金額のことです。
評価損益とは保有中のポジションが「現時点で決済したらいくらになるのか」というもの。そのため、有効証拠金は価格変動に応じて随時変わっていきます。
有効証拠金=証拠金+保有しているポジションの損益
仮に入金額2万円、保有しているポジションで500円の利益が出ているとすると、有効証拠金は20,500円となります。
【余剰証拠金】売買に消費されていない資金
余剰証拠金とは有効証拠金のうち、必要証拠金を差し引いた”売買に使用されていない資金”のことです。
複数ポジションを保有する際は余剰証拠金を計算して、余裕があるようであれば追加でポジションを保有するという形になります。
余剰証拠金=有効証拠金-必要証拠金
仮に有効証拠金が20,500円、必要証拠金が12,387円であるとすると、余剰証拠金は8,113円ということになります。
【証拠金維持率】必要証拠金に対する有効証拠金の比率
証拠金維持率とは現在保有しているポジションの必要証拠金に対する有効証拠金の比率のことです。
証拠金維持率=有効証拠金÷必要証拠金×100%
仮に有効証拠金が20,500円、必要証拠金が12,387円であるとすると、証拠金維持率は約165%という事になります。
基本的にFX会社では「証拠金維持率が〇〇%を下回れば強制ロスカット」という形で設定しており、概ね20~100%の間で設定している業者が多いです。
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XMで強制ロスカットが発生する流れ
XMでは証拠金維持率が20%を下回ると強制ロスカットが行われます。
評価損益のマイナスが増加した結果、余剰資金がマイナスとなっている状態であり危険。FX業者によっては100%を下回った段階で強制ロスカットが行われるところもあるため、対策が必要となる。
XMから「強制ロスカットの水準に達しそうである」という警告がメール等で通知(マージンコール)。またMT4/MT5では取引画面の残高が赤色で表示される。
強制ロスカットを実行。複数のポジションを保有している場合、含み損の大きいポジションから順番に決済される。
XMでは1人で最大8個までの口座を開設することが可能ですが、強制ロスカットについては1つの口座のみが対象。他の口座に影響することは無いので安心してください。
XMのスタンダード口座で証拠金維持率を見てみよう!
XM(XMTrading)で最も利用されている口座であるスタンダード口座を使って、「具体的にどれくらいのトレードを行えば安全圏と言われている証拠金維持率500%を達成できるのか?」について解説していきます。
- ドル円でのトレード
- 1ドル=100円と想定
- 有効証拠金は10万円
上記の条件で取引を行います。なお変更する条件はロット数。なぜなら自分の入金額に応じてロット数を変更するというのがFXの基本だからです。
必要証拠金 | 証拠金維持率 | 20%となる条件 | |
---|---|---|---|
0.1ロット |
1,126円 |
8880% |
-998pips |
1ロット |
11,261円 |
888% |
-98pips |
5ロット |
56,306円 |
177% |
-18pips |
10ロット |
112,612円 |
88% |
-9pips |
証拠金10万円でトレードを行うなら1ロットでポジションを保有するのが利益と資金管理の面を考えてもベストでしょう!
0.1ロットでは損失は減らすことが出来ますが、利益は微々たるもの。初心者であれば良いですが、慣れてきたら1ロットに上げましょう。
5ロットに関してはオススメ出来ません。なぜなら-18pips動いただけで強制ロスカットとなってしまうからです。
18pipsというのは頻繁に動くため、当たれば良いですが、それはもはや投資とは呼べません。
10ロットに関しては論外。そもそも証拠金維持率が100%を割っているためポジションを保有することは出来ませんが、出来たとしても9pipsで証拠金以上のお金を失ってしまいます。
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XMで強制ロスカットが起きたら何かデメリットはある?
XMで強制ロスカットが起きた場合、もちろん資産は減りますが、その他の口座凍結・強制解約などのデメリットはありません。
冒頭でもお伝えしたように強制ロスカットはトレーダーを守る仕組み。そのため、XMが利用できなくなるようなことは無いので安心してください。
また土日などXMが運営していない日に暴落した場合、強制ロスカットが行われない場合があります。
そのような場合でもXMには「ゼロカット」という証拠金以上の損失が出た場合、これを帳消しにする仕組みがあります。
強制ロスカットを避ける3つの方法!
XMで強制ロスカットを避ける方法としては「証拠金にロット数を合わせる」「正しく損切りを行う」「両建てで証拠金を相殺」という3つの方法があります。
- 証拠金にロット数を合わせる
- 正しく損切りを行う
- 両建てで必要証拠金を相殺
それでは各方法を詳しく見ていきましょう。
証拠金に合わせたロット数で取引
まず強制ロスカットを避ける方法としては、自分が入金した証拠金の金額に合わせたロット数(通貨枚数)でトレードを行うということです。
1ロットでの取引きを行いたいのならば最低でも10万円は入金する。
1万円しか入金出来ないのであれば0.1ロットの取引きで我慢する。
100万円入金できるなら10ロットでの取引きに挑戦することも可能。
と言ったように、自分の資金量に合わせたロット数で取引きすることが重要。
「少ない資金でも大きく稼ぐことが出来る」のがFXで間違いないですが、投資とギャンブルを勘違いしないようにしておきましょう。
正しく損切を行う
そもそも強制ロスカットとなってしまうような人はトレードを行うべきではありません。どれだけ余裕のある資金でトレードをしていたとしてもいずれ強制ロスカットを迎えます。
何故なら勝っているトレーダーであれば、強制ロスカットよりも損失が少ない時点で損切り注文を入れているからです。
FXの世界では「まずは生き残ることが第一」という言葉があるように、多くの初心者トレーダーが自分の資金に見合わないリスクを取るため、1回の負けで相場から退場していくことになります。
もしFXで勝ちたいのならば、資産を増やすことも大事ですが、如何に損失を最小限に留めるかという事が重要。
一般的に1回のトレードで許容するリスクは総資産の2%までと言われています。そのため資産10万円でトレードを行うなら、最低でも損失が2,000円に収まるような取引きを行いましょう!
両建てで必要証拠金を相殺
裏ワザ的な方法ですが、損失が出ているポジションと同じ通貨ペアかつロット数で逆のポジションを取り、両建てとすることで必要証拠金を0にするという事も可能です。
例えばドル円1ロットの買いポジションで損失が出ている場合、ドル円1ロットの売りポジションを持つことで必要証拠金を相殺することが出来ます。
しかしこれはあまりオススメ出来ません。なぜならスワップポイントやスプレッドなどの他のリスクを考えていないトレードだからです。
まとめ
強制ロスカットとはXMがトレーダーを守るために損失が拡大しているポジションを強制的に決済することで、トレーダーはそもそも強制ロスカットされないような資金管理をする必要があります。
- 強制ロスカットとはXMがトレーダーの損失が出ているポジションを強制的に決済する仕組み。
- 強制ロスカットは証拠金維持率が20%を切った段階でポジションごとに行われる。
- そもそもトレーダーは自分の資金量に適したロット数でトレードを行う。
強制ロスカットはトレーダーを守る仕組み。そのため最初から強制ロスカットありきのギャンブルトレードをしているようではいつまで経っても勝てません。
また強制ロスカットはFX業者が休みの場合は行われません。そのため強制ロスカットに頼ったトレードではいつか大きな損失を抱えます。
初心者の方は強制ロスカットと合わせて、証拠金以上の損失を帳消しにするゼロカットシステムがあるXMでFXを始めるべきでしょう!
XMの口座開設はたったの3分で完了!スタンダード口座・レバレッジ1000倍・MT5でFXを始めよう!
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