- ポンド(GBP)の特徴
- バイナリーオプション業者で取引可能なポンド関連の通貨ペア
- ポンドを狙った戦略
こんにちは!パンダ専務です。
今回は、バイナリーオプションにおける取引銘柄のひとつであるポンド(GBP)について解説します。
ポンドはイギリスで利用されている通貨です。現在は米ドルが基軸通貨となっていますが、以前はポンドが世界の基軸通貨だった事もあり、今でも取引量は多く、歴史がある通貨と言えるでしょう。
また、大きな値動きがある通貨としても有名で、ポンドを利用して取引をしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
ここでは、ポンドの特徴や重要な経済指標、一部ではありますが戦略もパンダ専務がトレーダー目線で解説しているので、ポンドでの取引を考えている方は参考にしてみてください。
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ポンドの特徴|動きが大きく、値幅を狙う上で人気の通貨
現在は米ドルが世界の基軸通貨であり、ドル建ての決済が世界中で行われているのですが、米ドルの以前はポンドが基軸通貨とされていました。
今でも世界で4番目の流通量を持つ通貨であり、イギリスの通貨となっています。
イギリスは少し特殊で、一時はEU加盟国でありましたが、ポンドをそのまま残して加盟しており、その後はEUを脱退する「ブレグジット」を行ったりと、非常に独特だと言えます。
こうした所が影響しているのか、ポンドも他の相場とは違う動きをする事が多く、動けば大きな動きになる傾向が強いと言えるでしょう。
英ポンドの特徴と言われると、意外と難しいです。面白い動きをする為替だという印象が先行してしまうので、その特徴しか思い浮かばなくなってしまいます。
深い歴史と高い国際的地位
英ポンドは、その長い歴史と現在も続く国際的な重要性が最大の特徴だと言われる事が多いです。
- 世界最古の現役通貨
- 起源は約1200年前にさかのぼり、世界で最も古い現役通貨。
- 主要国際通貨としての地位
- 大英帝国時代は世界の基軸通貨でしたが、現在でも米ドル、ユーロ、日本円に次いで世界第4位の取引量を持つ主要な国際通貨。
- 欧州の中で独自の道
- 英国は欧州連合(EU)の中心メンバーでありながら、通貨統合(ユーロ)には参加せず、独自通貨であるポンドを維持しました。その後のEU離脱(ブレグジット)も、ポンドが政治的要因に敏感な通貨であることを際立たせています。
独自性が強いという印象は非常に強いです。大英帝国時代の基軸通貨でもあるので、流通量や影響力高くなっています。
エジプトなどはポンドの利用をしていたりと他国で通貨として利用されていたりもするのが面白い所ですね。歴史と国際的な地位があるからこそ、現状の位置なのではないかと考えられます。
メジャー通貨の中で突出したボラティリティ(変動性)
流動性が高い一方で、他の主要通貨に比べて価格変動が大きい傾向があります。
他のメジャー通貨(米ドル、ユーロ、円)と比べて値動きが荒く、ボラティリティが高い傾向があるため、市場では「悪魔の通貨」や「殺人通貨」といった異名で呼ばれることが多々あります。
大きな動きの方が狙いやすいバイナリーオプション取引では狙い目とも言えますが、情報集めに苦労する傾向があるので、その点には注意をしておく必要があるでしょう。
動きのある通貨であるのは間違いなく、GBP/JPYは狙い目として挙げられる事が多いです。ただし、アメリカに比べるとイギリスの情報はリアルタイムで入ってこない傾向があるので、翻訳をしっかりと行える方などは有利。
日本語訳された情報が非常に少ないので、その点は難点だと言えるかと思います。
ただし、流動性があり、取引をする上でおもしろい通貨である事は間違いありません。
金融政策と高めの金利への依存度
英ポンドの価値は、国内の金融政策と金利動向に大きく左右される傾向にある事は覚えておきましょう。
金利が高い事を理由に投資家の関心を集める事が多い為、BOEの利上げ・利下げで値が乱高下する事も多々あります。
動きが大きく値幅を狙うには人気の通貨である事は間違いないので、状況などをしっかりと把握して狙い目を把握した上で、予測をしていきましょう。
スズキ動きがあるので狙いやすいですが、動くタイミングは少し独特な場合があるので、その点には注意をした方がいいでしょう。
ポンドを含む主要な通貨ペアは6種類
ここではバイナリーオプションで取引が可能なポンドの通貨ペアをザオプション(theoption)とブビンガ(Bubinga)を参考に紹介します。
| 通貨ペア | ザオプション | ブビンガ |
|---|---|---|
| EUR/GBP | 〇 | 〇 |
| GBP/AUD | 〇 | 〇 |
| GBP/USD | 〇 | 〇 |
| GBP/JPY | 〇 | 〇 |
| GBP/CHF | ✖ | 〇 |
| GBP/CAD | ✖ | 〇 |
GBPと主要通貨との取引は、どのバイナリーオプション業者でも利用できる事が多いです。
ブビンガバイナリーではGBP関連で珍しい組み合わせのバイナリーオプション取引も可能となっているので、気になる方は利用してみてください。
イギリスの重要経済指標発表と発表後のポンドの動き
イギリスの重要経済指標発表と発表後のポンドの動きについて知っておきましょう。
確認しておきたいポンドの経済指標
ポンドを通貨として用いているイギリスの重要な経済指標をまずは紹介していきます。
動き自体が大きいと言われるポンドなので、重要経済指標を見逃すと、流れに乗り遅れてしまう可能性は高いです。
- BOE政策金利決定
-
単なる数字の変更ではなく、市場予想との差(サプライズ)や、今後の政策方針に関する投票結果・声明から読み取れる「トーン」が、実際のポンドの動きを左右するという点が最大の特徴。
発表日:年に8回 木曜日に発表される傾向が強い
- 四半期GDP
-
英国経済の「体力」を測る総合診断書であり、BOEの金融政策展望を通じて、ポンドの中長期的な方向性を決定づける最も重要な指標の一つ。
特に最初に発表される速報値の市場インパクトが最も強く、事前の市場予想との乖離(サプライズ)がポンドの大きな値動きに関連してくるので要注目です。
発表日:翌月下旬 午後5時半~午後6時半ごろ
- 雇用統計(失業率)
-
単なる労働市場の指標ではなく、将来のインフレ動向とBOEの金融政策を予測する上で極めて重要な先行指標だとされています。
失業率と平均賃金のデータは、ポンドの方向性を探る上で欠かせないチェック項目となっていて、先行指標として非常に重要なものになります。
発表日:毎月中旬 16時発表予定
- 消費者物価指数(CPI)
-
BOEの金融政策を予測する最前線の指標だと言われています。発表では「市場予想に対する結果の上振れ・下振れ」がポンドの短期的な方向性を決める鍵です。
発表日:毎月中旬 16:00発表予定
イギリスの重要な経済指標は景況感を見るという目的もありますが、BOE政策金利決定でサプライズがあるのかという点に絞られている傾向が非常に強いとも言えます。
もちろん上記で紹介した指標以外でも動きがある可能性はありますが、ひとまずはBOE政策金利決定を中心に見ておく事をおすすめします。
将来の政策観測が価格に織り込まれる傾向が強い
将来の政策観測が価格に織り込まれる傾向が強いと言うのは、市場参加者の大多数が将来起こると予測している事象例の中央銀行の利上げ)が、その事象が実際に起こるよりも前に、現在の為替レートや株価に反映されるという事です。
実際に予想通りの0.25%利下げが発表されても、ポンドはほとんど動きません(織り込み済みのため)。逆に、利下げが無かった(サプライズ)場合、ポンドは大きく上昇します(織り込みが「解かれる」ため)。
予想よりもいい発表された数値が良いものであったとしても、市場が織り込み済みである場合は、ポンドは下がります(いい材料が出尽くしたと判断されるため)。
「利上げ=ポンド高」と単純に考えるだけでも狙う事は可能ですが、事前に予測をしてポジションを取っている投資家も多いので、投資家にとって予想外(サプライズ)なのかという点を考えると、ポンドの動きが予測しやすいのかもしれません。
「悪魔の通貨」らしい高いボラティリティ
「悪魔の通貨」と向き合うには、相応の覚悟と準備が必要となります。
- リスク管理の絶対必須
- 損切りは必須です。また、変動が大きいため、想定外の損失を防ぐ事が重要となるため、常に予測する事で変化を見逃さないようにしましょう。
- 経済指標発表時の対応
- 国のCPI、BOE政策金利発表、米国の雇用統計など重要なスケジュールは事前に確認し、発表前後は取引を控えるか、非常に慎重に対応。バイナリーオプション取引の場合は流れが確定するのを見てからポジションを取るのがおすすめです
リスクがあるとは言え、値に変動幅があるので、ペイアウト率の高い「スプレッド」のある取引を利用する事も不可能ではありませんので、決してリスクだけが高いという訳ではありません。
パンダ専務リスクはありますが、狙いたいと思える通貨なのが、ポンドですね。指標はしっかりとチェックしておきましょう。
【通貨ペア別】ポンドをバイナリーオプション取引で狙う戦略
一部ではありますが、ポンドを利用した取引で狙う事が可能な戦略を、通貨ペア別に紹介させていただきます。参考までにご覧ください。
ポンド自体が変動幅が大きな事が特徴である為、基本的には大きな変動幅を利用した戦略を考えるのがバイナリーオプション取引での狙い目と考えるべきでしょう。
GBP/JPY(ポンド円)の戦略
GBP/JPYで考えたい戦略は、ボラティリティ活用法(変動幅の拡大を狙う)という戦略です。
ポンド自体が動きが大きな通貨であるので、更に指標がわかりやすい、円との組み合わせは変動幅の大きさが特徴ともいえるので、警戒しましょう。
流動性が高くトレンドが発生しやすいロンドン市場時間に、明確な方向性(トレンド)が形成されたら、その流れに乗る手法。
ポンドを狙った戦略は基本的にはトレンド狙いになるので、似た手法が多くなるかと思います。
GBP/JPYを狙う際は、トレンドフォローを意識して順張り、インジケーターなどを駆使して逆に動くタイミングを察知、経済指標の発表を逆に避けてみる手法も狙い目ではないかと考えます。
- 経済指標発表時は取引を避ける
- 日本や英国、米国の重要指標(特に米国雇用統計)発表直前・直後は、急激で予測不能な逆巻き波が発生します。この時間帯は取引を控えましょう。
- 損失は決して追わない
- 予想に反して負けた場合、その日の取引は一旦停止するか、損失分を取り戻そうとする「追証」取引は絶対に行わないでください。GBP/JPYは一瞬で大きな損失を出す可能性があります。
- デモ口座で戦略をテスト
- 実際の資金を投入する前に、取引業者が提供するデモ(模擬)口座でこの戦略を繰り返し練習し、感覚を掴んでください。
- 取引時間の選定
- 日本時間 17:00~深夜(ロンドン市場開場後) を中心に取引。この時間帯は欧州市場参加者が増え、流動性が高まり、本格的なトレンドが発生しやすくなります。
- トレンドの判断
- 1時間足チャートをメインに使用。判断基準:単純移動平均線(SMA) を2本(例:期間20と期間50)表示し、短期線が長期線を上回り、ローソク足がその上で推移していれば上昇トレンドと判断します。下降トレンドはその逆。
- エントリーの仕方
- 1時間足でトレンド方向が確認できたら、5分足や15分足に切り替えてエントリータイミングを探す。小さな時間足で、トレンド方向への押し目や戻りが発生したところで、メインのトレンド方向を選択してポジションを取る。
かなりシンプルな手法ですが、取引を行う市場を絞る事でオリジナル性を出してみました。
ポンドと言えば経済指標での動きが重要視される傾向にありますが、ここでは
GBP/USD(ポンドドル)の戦略
ドルは安定していますが、ポンドは値動きがとても荒いのが特徴です。
そのため、GBP/USDではトレンドの流れに乗る『順張り』を意識しましょう。
チャンスを掴むコツは、少し価格が戻ったタイミング(押し目・戻り)をじっくり待ってからエントリーすることです。
上昇トレンド中の一時的な下落(押し目)や、下降トレンド中の一時的な上昇(戻り)が終わり、再びトレンド方向へ動き始めるタイミングの事。
戦略として狙うのは【イベント・ボラティリティ戦略】。
英米の経済指標や中銀政策に敏感なGBP/USD。EUR/USDとの相関性も無視できません。
単体で判断せず、ユーロドルのチャートも並行してチェックすることで、トレードの優位性を高めることができます。
イギリスのインフレレポートやアメリカの雇用統計、FOMCなどは、価格が跳ね上がる『稼ぎ時』です。こうした注目度の高いニュースが出るタイミングに合わせて取引を行うことが、チャンスを掴むための近道になります。
経済カレンダーで大事なニュースの時間をチェックしておきましょう。
注目ポイントは『事前の予想と実際の結果がどれくらい違ったか』です。
発表前に予測で動くのではなく、結果が出てから取引を始めるのが安全です。結果を見て、勢いのある動き(トレンド)が出たことを確認してから、乗るか控えるかを決めてください。
- 経済カレンダーによる重要イベントの把握
- 取引を開始する前に、経済カレンダーで当日発表される指標の「予想値」と「前回値」を必ず確認し、市場のコンセンサスを把握しておきます。
- 市場の反応と方向性のシナリオ構築
- 指標の結果に対して市場がどう反応するかを事前にシミュレーションします。例えば、英国のインフレ率が予想を上回れば利上げ期待からポンド買い(GBP/USD上昇)、米国の雇用統計が弱ければドル売り(GBP/USD上昇)といった、具体的な値動きのシナリオを想定します。
- 発表後のエントリー・タイミング
- 指標発表直後はスプレッドの拡大や乱高下が発生するため、発表から5~15分程度経過し、トレンドの方向性が定まってからエントリーするのがリスクを抑える鉄則です。バイナリーオプションの場合は、FXより早めの判断も有効ですが、いずれにせよ「結果を確認した後のエントリー」を徹底します。
- 取引時間(有効期限)の最適化
- イベントによる急激な価格変動を効率よく捉えるため、判定までの時間は15分~30分程度の比較的短いスパンに設定します。この時間枠を本戦略の有効期限として活用します。
ポンド自体値動きが荒いですが、更に指標発表による突発的な動きを狙うのが有効ではありますが、難しいと思った際はポジションを無理に取らないようにしましょう。
無駄な損失を増やさない事も利益を得る事に繋がるので、注意しておきましょう。
EUR/GBP(ユーロポンド)の戦略
EUR/GBP(ユーロポンド)における、少しユニークな戦略をご紹介します。この通貨ペアはポンド特有の挙動に左右されることが多いため、ポンドの動きを主軸に据えて分析するのが一つの定石となっています。
- 欧州域内の経済格差と政策方針の乖離を反映
- ユーロ圏(ECB)と英国(BoE)のファンダメンタルズや、金利差、金融政策の方向性(引き締め・緩和)の違いが、ダイレクトに価格形成へ影響を及ぼします。
- 英ポンド特有のボラティリティと背景
- ポンドは単体でも変動率が高く、北海油田を背景とした資源国通貨としての側面や、イングランド銀行による柔軟かつ機動的な政策運営に左右されやすい性質を持っています。
- ポスト・ブレグジットにおける独自の相場力学
- EU離脱以降、欧州経済との一体的な連動性は薄れ、英国独自の要因に基づいた自律的な値動きがより顕著に観測されるようになっています。
ポンドの独自性を主眼に置く手法は一般的ですが、流通量2位のユーロが持つ影響力には常に警戒が必要です。
ユーロ圏の重要指標は、時にポンド固有のトレンドを塗り替えるほどの破壊力を秘めています。
EUR/GBPの分析に際し、取引量の多いEUR/USD・GBP/USDの推移をフィルターとして活用する手法です。ドルストレート側のトレンドを確認した上でクロス円ならぬ「クロスユーロ」の方向性を探り、トレードの優位性を担保します。
マーケットの「主役」であるドルストレートの2ペアは、その流動性の高さゆえに情報の反映速度も最速です。
この主役たちの振る舞いを観察することで、彼らの影に位置する「脇役」のEUR/GBPが次にどのようなアクションを起こすのか、一歩先に推察する道筋が見えてきます。これがこの手法のおもしろいところですね。
- チャート分析。EUR/USDにおいて、極めて堅調な上昇トレンドが形成されていることを確認します。
- 比較対象の推移。一方で、GBP/USDはレンジ内での推移、あるいは限定的な上昇に留まっている状態です。
- 相対的強弱の判定。この乖離(ダイバージェンス)は、ユーロの対ドルでの騰落率がポンドを大きく上回っていることを示唆します。つまり、欧州通貨内ではユーロに強い優位性が認められます。
- 戦略の決定。以上の通貨強弱に基づき、EUR/GBPの「上昇」を想定したロング戦略を構築します。
この手法の難点は、これ単体では完結しないことです。
まずEUR/USDなどの方向性をあらかじめ見極めておく必要があります。複数の予測を組み合わせる『複合的な判断』が求められる手法であることを、あらかじめ念頭に置いて活用してください。
ポンドとバイナリーオプション取引関連でよくある質問
ポンドとバイナリーオプション関連でよくある質問について纏めましたのでご覧ください。
ポンドの特徴とは?
ポンドの特徴は下記の3点が主に挙げられる事が多いです。
- 歴史に裏打ちされた格式
- 世界最古の現役通貨の一つであり、ドル・ユーロ・円に次ぐ「第4の主要通貨」として高い信頼を得ています。
- 「悪魔の通貨」と称される変動率
- メジャー通貨随一の荒い値動きが特徴です。政経ニュースへの反応が非常に速く、短期間で価格が乱高下します。
- 金融政策が相場を主導
- BOEの金利判断やインフレ指標が最大の注目点です。重要指標の公表時には、市場に極めて大きなインパクトを与えます。
なぜ「悪魔の通貨」と呼ばれるのですか?
他の主要通貨(米ドル、ユーロ、円)と比べて値動きの幅(ボラティリティ)が非常に大きく、予測が難しいためです。
これは英国の政治リスク(例:ブレグジット)、経済データへの過敏な反応、そしてGBP/JPYのような通貨ペアの構造的な要因が組み合わさって生じています。
相場の動きが大きくなりやすい為、大きな利益の可能性がある反面、短期間で大きな損失を出すリスクも高く、この二面性から「悪魔」と形容されます。
ポンドの為替に最も影響を与える経済指標は?
以下の3つが特に重要と言われる指標です。いずれも市場予想との乖離(サプライズ) が短期的な動きを決定します。
- 消費者物価指数(CPI)
- BOE政策金利決定
- 雇用統計(失業率・平均賃金)
その中でも注目度が特に高いのがBOE政策金利決定となっていて、予想値と発表値の差に驚きがあればあるほど大きな変動
「政策観測が価格に織り込まれる」とはどういう意味ですか?
市場参加者の大多数が「将来、BOEが利下げ(または利上げ)するだろう」と事前に予想し、その期待に基づいて既にポンドを売買している状態を織り込み済みと言います。
つまり、実際の発表の時点では、その予想が「織り込み済み」となっており、予想通りの結果が発表されても相場は大きく動かない可能性があり、相場を動かす真の要因は、事前の市場コンセンサス(予想)と実際の結果との「差(サプライズ)」 です。
英ポンドの取引で特に気をつけるべきことは?
高い変動幅を踏まえて、以下の点が重要です。
- 厳格なリスク管理
- 損切りは必須です。また、変動が大きいため、想定外の損失を防ぐ事が重要となるため、常に予測する事で変化を見逃さないようにしましょう。
- 経済カレンダーの確認
- 重要な英国の経済指標やBOE関係者のスピーチが行われる日時は事前に把握し、発表前後は取引を控えるか、細心の注意を払うなどリスク回避の動きも考えておくべき。
- 流動性の低い時間帯を避ける
- 東京市場の午後など、取引量が少ない時間帯は予期しない価格変動が起こりやすい傾向もあるので、動きが少ない時間帯等もリスクと考え避けるようにする。
動く事がメリットだと考えると、動かない時間帯はリスクが非常に高いのではないかと考える事ができます。
英ポンドはイギリス以外でも使われる「国際通貨」なのですか?
英ポンドは、現在も基軸通貨の名残があり、特定の分野で重要な国際通貨です。
世界的な貿易(特に商品取引)や国際的な貸し出し(シンジケートローン) において、米ドル、ユーロに次ぐ選択肢として頻繁に使用されています。英国中央銀行(BOE)のデータによれば、2024年時点で、国際貸付の約17%がポンド建てで行われています。
これは、ロンドンは長年にわたり世界最大の国際金融センターとして発展し、深く流動性の高い金融市場が形成されてた事に関連していて、ポンド建ての金融取引や資金調達・運用が容易に行える環境が整っている事が影響しています。
ポンドは「石油の通貨」と呼ばれることがありますか?
北海油田を擁する英国は主要産油国であったので、以前はそのように呼ばれる事も多々ありました。
過去には世界の原油取引の多くがロンドン市場でポンド建てで行われ、「石油の通貨」としての側面があった事から、ポンドを石油通貨と呼ぶ声があったのは事実です。
現代の国際原油取引のほとんどは米ドル建てで行われています。北海油田の産出量も減少しており、石油価格がポンド相場に与える直接的な影響は限定的と言えるでしょう。
まとめ
世界第四位の流通量を持つポンドは、ドルや円、そしてユーロの相手として、取引をされる傾向が強いです。
特に、動きが激しい通貨である事実が投資家の中でも浸透しているので、指標の発表値が良いというだけでは見込みでポジションを取っている人も多く、発表値が想定されない数値(サプライズ)でなければ動きが鈍くなっています。
元々ポンドは世界の基軸通貨であった事もあり、今でも利用されることは非常に多い為、EUに加入していた際も通貨の統一は行いませんでした。
動きが大きくバイナリーオプション投資でも狙いやすいと言えるので、ポンドがどの様な通貨なのか、どの通貨ペアと相性がいいのかなどを知り、取引に活かしてください。
動きが激しく大きい通貨の場合、スプレッドで高いペイアウト率を利用できるザオプションでの投資を行ってみるのがおすすめです。無料で利用できるデモ取引もあるので、興味のある方は利用してみてください。
