- ハイローオーストラリアの複数口座所持に関するルール
- リスク承知で複数口座取得・再登録する方法
- 安全に複数口座を開設する方法
こんにちは!パンダ専務です。
昔は数え切れないほどあった海外バイナリーオプション業者ですが、近年は日本向けのサービスを撤退する業者や、サービス自体終了する業者が増えました。
実働していて日本からも取引ができる海外バイナリーオプション業者も、指で数えられるくらいまで減り、一つの業者で複数の口座を所持したいと考えている投資家も少なくないはずです。
そこで今回はハイローで複数口座を開設して運用することが出来るのかという点について詳しく解説していきたいと思います。
複数口座開設を検討している方、一度口座を凍結されて新しく作り直そうとしている方、ついでに同居している家族間で複数口座開設を検討している方などは是非参考にして下さい。
ハイローの複数口座所持に関する公式サイト内の記載
まずハイロー内の記載を確認してみると、複数口座所持に関する記載は下記のようによくある質問に記載されています。
ご存知の方も多いと思いますが、ハイローオーストラリア内では複数口座所持は禁止行為として記載されており、原則として一人の投資家には一つの取引口座の所持しか認められておりません。
このように、複数口座の所持が運営側に把握された時点で2つ目の口座の強制解約、場合によっては最初に開設した取引口座も強制解約処分になる恐れがあります。
一度でも解約、もしくは凍結された口座は基本的に元に戻ることはなく、最悪のケースでは利益額の出金すら行えない状態になるため、一人で複数の口座を運用することはおすすめできません。
複数口座開設禁止は利用規約にも明記されている
ちなみに、口座開設を行う際に同意を求められる利用規約内の金融商品開示文書にも複数口座所持を禁止する記載が明記されています。見落としがちですが、口座開設前には必ず確認して下さい。
第3章取引方法 3.1.
商品は同種口座を1つのみ保有するお客様に提供される商品であり、ご利用にあたっては2 つ目以降の口座の開設を固くお断りします。当社の絶対的な裁量により実質上既存のお客様が保有する2 つ目以降の口座を認定した場合、当該口座を閉鎖する権利を留保します。
日本人の7~8割の人は取扱説明書や利用規約を読まないとされていますが、「知らなかった」では取り返しがつかないため重要な部分は時間がある時にでも目を通しておきましょう。
システム上、複数口座開設は出来るが凍結・強制解約の末路
しかし、これだけ「複数口座開設は禁止行為だ」「本口座も閉鎖される可能性があるからおすすめできない」と説明しているにも関わらず、システム上は複数口座開設は可能です。
口座契約条件には、下記のように明記されています。
3.本口座 3.1.
当社はお客様に提供する本金融取引または金融サービスに関して一つまたは複数の本口座を開設することができます。当社は理由を説明することなくお客様の口座開設要求を拒絶する裁量権を持ちます。
はっきりと「複数の本口座を開設することができます。」との記載があります。同時に口座開設要求を拒絶する裁量権についても書かれていますが、それは以下の様な場合が含まれるようです。
3.本口座 3.3.
お客様が本契約条件に従って行われる本取引は、当該金融商品または金融サービスのために当社が開設する関連口座に記録されます。お客様が別の本口座の開設を当社に特別に要請されない限り、お客様は1口座のみを保有するものとみなされ、お客様に提供された各金融商品または金融サービスに関する本取引は当該口座に記録されます。3.本口座 3.5.(b)
(b)また、当社は複数の本口座を(報告や証拠金の管理のため、またはその他の本契約条件に従って)一括することができますが、お客様は一括した本口座に関する報告を直ちに入手できないことがあります。
要約すると、システム上は複数口座開設・再登録は出来てしまうけど、一人に付き一つの本口座しか認めてないから二つ目以降の口座開設要求は拒否する権利が運営側にはあるということです。
尚且、二つ目以降の本口座は特別に要請して認められていないものでない限り、複数口座は最初の開設した本口座に一括してまとめる事ができるよ。というというもの。
最後にお客様は一括した本口座に関する報告を直ちに入手できないことがあると怖い一文が書いてありますが、根本は変わらず複数の口座は開設しないで下さいという内容になっています。
リスクを承知で複数口座を開設する方法
そもそもハイローは複数口座の開設を認めていません。もし複数口座の所持が発覚した際は、口座凍結や強制解約などの厳しいペナルティを受けます。
それでもリスクを承知で複数口座を開設する手段があるとすれば「家族名義で口座を開設して取引をする」「他人名義で開設した口座を借りて取引をする」というの2つです。
もちろん禁止されている以上、複数口座所持は推奨されるものではありません。
しかし、口座開設時は取引を開始する前に、本人確認として免許書などの顔写真付きの書類を提出する必要があるため、自身で口座を開設することは不可能に近いと言っていいでしょう。
つまり、自分以外の身近な人間に頼って口座を開設してもらう他、選択肢がないと言えます。
家族名義で口座を開設して取引をする
まずは家族名義で口座を開設して取引をするケースです。結論から言うと、もし新規口座が開設できても途中で止められて取引が出来なくなる可能性が非常に高いと言えます。
これは、口座契約条件に記載されている、同じIPからの複数の口座への取引や、単一デバイスからの複数の取引口座のでの取引が禁止行為として定められている事が原因です。
解釈 2.2. 禁止行為
(n)同一のIPアドレスから複数の口座への取引
(o)単一のデバイスからの、複数の取引口座での取引
ちなみに、家族間で取引口座を共有しない場合でも同じ家であればグローバルIPは同じになるため、例え夫婦間で別々の口座を開設し、それぞれ運用する形であっても禁止行為の対象です。
仮に口座が開設できたとしても、取引開始前には本人確認を行う必要があり、公共料金の明細領収書や請求書を提出しなければならないため、住居地から重複された口座開設だと把握されます。
ハイローオーストラリアは原則、一人につき一つの取引口座がルールなので、それぞれの口座が開設出来ない点は納得できない部分ではありますが、運営側にそれを証明する手立てがないのもまた事実。
同じ住居地内で、夫婦それぞれでバイナリーオプション取引をする場合は、一人は別の取引業者で口座を開設するなど凍結・強制退会にならないための対策が必要です。
しかし、例えば、別居している夫婦であればそれぞれ住居地が異なるため口座開設は可能です。ネット回線も共有していないためIPアドレスが重複することもありません。
他人名義で開設した口座を借りて取引をする
それでは他人名義で口座を開設するのはどうでしょう。この場合、家族名義で口座を開設する場合と違い、住居地や本人確認の書類で複数口座を疑われる事はありません。
そのため、ハイローオーストラリアの口座開設自体は問題なく行うことができますが、問題はそのあとで、取引において利益を得てしまった場合は税金が口座開設者に課税される事になります。
税法を盾にすると口座開設者(名義人)でなく、直接利益を得た人間が税金を収める義務が発生しますが、そもそもハイローオーストラリアは本人名義の口座以外の銀行口座に出金できません。
つまり、一度は口座開設者である名義人宛に出金する必要があるということです。さらに、そこからあなたの口座に110万円以上の利益額を移した場合は、贈与税の対象となります。
複数口座を開設するメリット・デメリット
ハイローオーストラリア(Highlow.com)では複数口座の所持は禁止されていますが、そもそもバイナリーオプション取引において複数口座を所持する事にどんなメリットがあるのでしょうか。
実際に私の知人の投資家にも、複数の業者の取引口座を使い分けながら取引をしている人も多くいますが、今回は複数口座所有のデメリットも合わせて紹介します。
バイナリーオプションで複数口座を開設するメリット
まずは複数口座を開設するメリットです。
やはり取引業者、取引口座毎に取引方法を変えられたり、リスク分散を意識した資金管理が行えるというのがやはり最大のメリットと言えるでしょう。
ハイローオーストラリアでは自動取引は認められていませんが、MT4やMT5のようなシグナルツールは利用しながら取引はできるので、自己裁量と使い分けながら取引をすることが可能です。
また、項目には入れていませんが各社が行うキャンペーンを使い分けることも出来ます。
入金ボーナスは出金が制限されるため個人的にはおすすめしませんが、業者によりペイアウト率が一時的上がる企画なども行っているため、有効に使う事で利益の最大化を狙えるでしょう。
バイナリーオプションで複数口座を開設するデメリット
次はバイナリーオプション取引において複数口座を開設するデメリットです。
次はバイナリーオプション取引において複数口座を開設するデメリットです。
複数口座を開設する大きなデメリットというのは実はあまり存在しません。各社で口座を開設した場合にアカウント管理が大変になりますが、きちんと管理していれば問題ありません。
強いて言えば取引チャンスが増える分、負けた時の損失額が膨らみ資金管理が大変になるとい点です。ある程度まとまった資金を運用する場合以外は資金管理には気を付けましょう。
ハイローオーストラリアの再登録する方法
ハイローオーストラリアの再登録は、自己申告で退会した場合のみ再登録手続きが可能です。しかし、再登録の条件として、退会日から再登録までの期間を1年間以上空ける必要があります。
まずは、ハイロー公式内にある再登録(再開)に関する記載をご覧下さい。
この様に、公式サイト内には口座解約を行なった場合は1年間の間は再開が出来ないという旨の記載がありますが、裏を返せば解約から1年間以上の期間を空けることで再登録が可能です。
これをまとめると、再登録が可能なケース・再登録出来ないケース・再登録ではなく複数口座所持扱いとなるケースは以下の通りとなります。
もちろん規約違反や不正ツールの使用により、利用している取引口座が強制的に凍結、もしくは解約処分となった場合は1年間の期間を空けても再登録を行うことはできません。
万が一、再登録が行なえた場合でも本人確認などで再登録が発覚したした場合、再度強制解約処分となるリスクが高いため、強制解約の経歴がある場合の再登録は行わないようにして下さい。
ハイローの再登録手順
ハイローオーストラリアの再登録は通常の口座開設手続きとは異なり、取引再開の旨をサポートに連絡することで、以前使用していた取引口座を復旧してもらう再開手続きを行う必要があります。
私自身、再登録手続きを行なったことがないため実際に手続きをしたわけではありませんが、取引再開に伴いこれらの情報が手元にあると再登録手続きがスムーズに完了するようです。
サポートチケット(メールでの問い合わせ)を行う場合は、折返しの連絡を貰うメールアドレスの入力が必要なため、登録時のメールアドレスから問い合わせを行うことをオススメします。
なお、ハイローのサポートに問い合わせる方法は、下記ページで詳しく紹介していますので、問い合わせを行う際は併せて御覧下さい。
最も安全に複数口座を所持する方法
上記ではリスクを承知でハイローオーストラリアの複数口座を開設する方法、再登録する方法を紹介しました。もちろんこれで絶対に大丈夫と断言できるものではありませんし、高いリスクも伴います。
そこで最も安全に複数口座を所持する方法は、ハイローオーストラリア以外の口座を開設することです。「いや、そうじゃない。ハイローオーストラリアがいいんだよ!」という方、気持ちはわかりますが無理です。
入出金の速さや使いやすという部分では定評のある海外業者ですが、大事な資金や利益額、本口座を天秤にかけられる程の魅力はハイローオーストラリアの複数口座所持にはありません。
まとめ
このページではハイローで複数口座を開設する方法・再登録する方法とそれに伴うリスク面について紹介しました。
ハイローオーストラリアでの複数口座所持は禁止されていますが、バイナリーオプション取引における複数口座所持は禁止されておらず、複数の口座を使って運用していくことにはメリットも存在します。
自身の取引スタイルや運用スタイルを見直し、複数口座が必要な場合は新しい業者での口座開設も検討してみるのもいいかもしれません。