- マーチンゲール法とは？
- ザオプションでマーチンゲール法を使う際の致命的な問題点
- マーチンゲール法を使う場合の注意点
こんにちは！パンダ専務です。
ザオプション(theoption)に限った話ではありませんが、バイナリーオプションで取引をする際に、「マーチンゲールの法則を使った方が良い」という方を見掛ける事があります。
パンダ専務何故か執拗にマーチンゲールの法則を推す人がいるのは事実。何か他に理由があるのか気になる所です。
High or LowやRed or Blackなど二者択一の取引や賭け事で利用される戦略であり、カジノなどを利用された事がある方なら聞いた事があるかもしれません。
しかしながら、結論としてザオプションで「マーチンゲールの法則を用いた取引は戦略として使えない」と言えます。もしろ、リスクの高い取引になる可能性が高いので、その点について掘り下げてみていきましょう。
サトウ調べてみるとバイナリーオプションでマーチンゲールの法則はそこまで勝率が高いものではありませんでした。使い古されたいにしえの法則なんて考えている人もいるみたいなので注意した方が良さそうです。
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マーチンゲールの法則(マーチンゲール法)とは？
まずは、マーチンゲールの法則(マーチンゲール法)が一体どの様なものなのかを解説します。マーチンゲール法について知らなければ、ザオプションでの取引に使えるかどうかもわかりません。
勝負に負けた際、次の勝負の掛金を倍にし、それを勝つまで繰り返す手法。一度勝てばその時点でそれまでの負けを全て取り戻すため、理論上は必ず勝てると言われる。
例えば掛金が1000円の取引を行い、そこで負ければ次は2000円、4000円、8000円、16000円と勝つまで倍々方式で投資額を増やしていく手法。
「勝つまで取引を辞めない倍々法」これこそがマーチンゲール法です。
冒頭でも書いたように本来はカジノでよく使われる手法で、中でも勝率50%、配当が2倍のゲームで使われます。例えばルーレットの「赤か黒」の二者択一での賭けや、バカラなどが筆頭で、運の要素が強いもので利用される事が多いです。
バカラなどのゲームが選ばれる理屈は簡単で、勝率が1/2に近くなければ負けの回数が増えてしまい最終的な投資金が莫大なものに釣り上げられてしまう可能性がある事と、配当が2倍に近くなければ勝負に勝ってもそれまでの負け分を一度で取り戻す事が困難であるためです。
二者択一という意味ではスプレッドなしのバイナリーオプション取引も確かに同じですが、スプレッドなしだとペイアウト率が2倍に満たないという欠点が発生する点をカバーできる手法なのかが、マーチンゲール法がバイナリーオプションで使えるのか見極めるべきポイントとなるでしょう。
スズキマーチンゲールさんが提唱したからマーチンゲール法と言われていますが、単純に倍々法です。運に左右されるゲームで使われる事が多いのも特徴的ですね。
ザオプションでマーチンを利用した取引の致命的な問題
ザオプションのバイナリーオプション取引で、単純にマーチンゲール法を利用したとしても、利益にするには致命的な問題がある事に既にお気づきの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
致命的な問題点は上記の2つです。詳細を解説していきます。
ペイアウト率と勝率の問題
ザオプションでペイアウト率が2.0倍以上の取引となると、スプレッド有の取引か、15秒取引の一部の取引のみとなります。
また、マーチンゲール法が利用できるのは勝率が50%の時となるので、スプレッド有の取引では勝率の条件が満たされません。
実質的に、マーチンゲール法をそのまま利用できるのは15秒取引の一部のみとなります。
ペイアウト率が足りない場合、どのような結果になるのか、ザオプションで次にペイアウト率が高い1.95倍でシミュレーションした結果が下記の通りです。
| 回数 | 投資金額 | 累積投資金額 | 払戻金 | 利益額 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 1,000 | 1,000 | 1,950 | 950 |
| 2 | 2,000 | 3,000 | 3,900 | 900 |
| 3 | 4,000 | 7,000 | 7,800 | 800 |
| 4 | 8,000 | 15,000 | 15,600 | 600 |
| 5 | 16,000 | 31,000 | 31,200 | 200 |
| 6 | 32,000 | 63,000 | 62,400 | -600 |
| 7 | 64,000 | 127,000 | 124,800 | -2,200 |
| 8 | 128,000 | 255,000 | 249,600 | -5,400 |
| 9 | 256,000 | 511,000 | 499,200 | -11,800 |
| 10 | 512,000 | 1,023,000 | 998,400 | -24,600 |
ザオプションの1.95倍のペイアウト率の取引でマーチンゲール法を利用した取引を行ったとしても、利益が出るのは5回目までの取引となっていて、それ以上の連敗をすると投資資金の回収が1度の取引では出来ずに破綻してしまいます。
また、ザオプションの1ポジションの最高投資額は「200,000円」となっているので、9回目と10回目に関しては2ポジション以上取る必要があり、1ポジションではまとめられないのはリスクと言えるでしょう。
ザオプションのペイアウト率2倍以下でマーチンゲール法を利用するには、投資額(掛け金)の調整を行う必要があるのです。
投資資金を2.5倍ほどにしていかなければマーチンゲール法は破綻してしまうというのは覚えておいてください。そして勝率が50%を下回るスプレッドを用いた取引を利用するのは、法則から外れます。
スズキザオプションでペイアウト率が2.0倍以上の取引は、沢山ありますが、勝率が50%により近いものとなると、短期取引の15秒取引に4つしかありません。
口座残高と手元の資金の問題
マーチンゲール法を利用して取引を行うには、「資金」が必要です。
最低額の1,000円から取引を始めたとしても、連敗が5回を超えると、資金の負担は非常に大きくなります。
マーチンゲール法を利用する上で、リスクが高いというのはこの点です。
連敗さえしなければ、順調に利益を増やしていく事も可能と言えるのですが、得られる利益に対して連敗をした際のデメリットが大きすぎるのです。
サトウどう考えても資金がある人しかできない戦略なんですよね。5連敗してしまうとただでさえ資金を失っているのに、投資額が大きくなりすぎてしまいます。
ザオプションでマーチンゲール法を使う場合の注意点
ザオプションでマーチンゲールの法則を使った戦略を利用するべきかどうかについては、運の要素が強すぎる為、「資金」に余裕があるのなら利用しても良いと思いますが、資金に余裕が無い場合は利用するべきでは無いと言えるでしょう。
ここでは、マーチンゲール法を利用すると決めた際の注意点について解説していきます。
ペイアウト率の変更が頻繁に行われている
ザオプションのペイアウト率は良い意味でも悪い意味でも頻繁に変更が行われています。
イベントやキャンペーンで特定の通貨ペアだけペイアウト率が上がったりもするので、マーチンゲール法を利用した取引も利用しやすくなることもあるでしょう。
現在でも、上記のような「パワーアップキャンペーン」が行われていて一部取引でペイアウト率が3.0倍になったりと、マーチンゲール法が利用しやすくなっているものがあります。
かといってペイアウト率が落ちている訳では無いので、「デメリット」という訳ではありません。
ペイアウト率が高くなっているものを利用してマーチンゲール法を利用しているとキャンペーンが終わった際に同じように取引をしていては、損をする可能性があるので、注意をしておくべきでしょう。
パンダ専務現状はペイアウト率が上がるキャンペーンしか見た事が無いので、デメリットとは言えません。むしろペイアウト率が高くなるのでマーチンゲール法は使いやすいでしょう。ただし、戻った時も同じように取引をしては損をするので注意が必要という訳です。
資金管理が成立しない
バイナリーオプション取引で長期的に安定した利益を出し続けるには、資金管理が最も重要です。
しかし、マーチンゲール法は記事中でも解説をしていますが、倍々法を用いて投資を行う為、本来投資を行う事で得られていた「期待値」が機能せずに、理論を利用して取引をしているはずが、「運」に任せた取引になってしまいがちです。
わかりやすく言うと、失敗した場合の損失額が大きすぎること、そしてマーチンで取引をするとして結果的に勝てばプラスになって払戻金が発生するにせよ、累積投資金に対してのリターンが少ないことなど本来の期待値を得られない要因となります。
結果として利益になるマーチンゲール法よりも、より1度目の取引で利益にできるように考えた方が、期待値があるという事なのです。
「潤沢な資金」があり、「細かい理屈よりも結果勝てば良い」という思考であれば問題ないですが、その理論で考えるとしても資金管理する事を放棄して良い理由ではありません。
そういった点でも資金管理の概念が成立しないマーチンゲール法は注意をしておかなければ、大赤字になると覚えておきましょう。
スズキマーチンゲール法は運任せな部分があるんですよね。しっかりと戦略を立てた上でマーチンゲール法を使うならまだしも、マーチンゲール法だけで取引を行うのは辞めておくべきです。
投資に対する意識や精神的な問題
個人的には「精神論」を支持するつもりは全くありませんが、マーチンゲール法を使う際に、はっきりとした精神的なデメリットが生じる事があります。
このデメリットに関しては大きく2つに分ける事が可能です。
1つ目の理由として、「1回の取引の重要度が下がる」という点がデメリットです。
マーチンゲール法を使った取引では、最終的に勝てばいいので、1度の取引の重要度は、徹底的に予測をして行う1度の取引とは、全くの別ものと言っていいでしょう。
「負けても最終的に勝てばいい」と考える取引では、予測をしていたとしてもシビアに取引をする事はできません。「これくらいならいいかな」という事態が頻繁に起こり、損を積み重ねてしまうのです。
妥協した取引を繰り返してしまう事になるので、自己成長に繋がらないのはもちろんの事、余計な損失を増やして、利益を減らしてしまいます。
2つ目の理由は【数字的な予測よりも運に任せた感情的な予測を重視してしまう】です。
裁量取引で失敗した場合も当然精神ダメージはありますが、運での勝負はまたちょっと理由が変わり例えば「Highが何回続いたから次はLow」など、身も蓋もない理論が頭に浮かんでしまうと本当に危険な発想だと言えるでしょう。
結果どちらを選んでも50%と割り切るならどんな考えでも関係ないのですが、だとすれば尚更完全に無の状態で取引すべきで、中途半端な意識は精神的なダメージへと積み重なり、例えば意地になって明らかに下落トレンドでもHighを繰り返したり、無意味な行動へと繋がってしまうものです。
余計な考えが入れば入るほど、「50％」の勝率からは遠ざかってしまいます。
資金管理と似たような理由となりますが、自分の精神管理も含めバイナリーオプション取引では重要な要素となる事は理解しておきましょう。
サトウ精神論とまでは言いませんが、マーチンゲール法を使うのならどんなに損失を出しても無の境地でポジションを取るべきです。精神的に追い込まれて、さっきHIGHだったから次はLOWと言った意味のわからない予測してはいけません。
口座凍結になる可能性がある
ザオプションでマーチンゲール法を利用した取引を繰り返す事で、口座凍結をされる可能性がある事は注意点として覚えておいてください。
ザオプションの口座凍結については、下記の別記事で詳しく解説しているので、一緒にそちらの記事も読んでいただくことをおすすめします。
利用規約を細かく見てみても、明確にマーチンゲール法の利用が禁止されている訳ではありません。
ザオプションでは、ロボットを利用した自動売買の禁止が行われていますが、規則正しく金額を変えてポジションをとっていくマーチンゲール法を利用した取引は、自動売買と勘違いされる事が多々あります。
実際に、規約違反とされている自動売買システムの中にはマーチンゲール法を利用した取引が組み込まれている事もあるため、ザオプション側が自動売買システムと認識して口座凍結となる可能性を秘めています。
パンダ専務連続でポジションを取ったり、規則正しくマーチンゲール法を利用していると自動売買ツールと勘違いされる事があります。
基本的には、マーチンゲール法だけを繰り返し利用する事を避けて、ポジションを連打で取るなどを行わなければ大丈夫だとは思うのですが、愚直にマーチンゲール法だけを行っていると、口座凍結となってしまう可能性があるという事は、注意点として覚えておいてください。
ザオプションでマーチンゲール法を使った取引に関するよくある質問
ザオプションでマーチンゲール法を使った取引に関するよくある質問について、纏めましたのでご覧ください。
マーチンゲール法とは何ですか？
マーチンゲール法を簡単に説明すると投資資金を倍々にしていく方法です。
「勝つまで続ける」事が前提であるため、連敗をするとどんどん投資資金が大きくなっていきます。
資金に余裕があるのなら利用しても、良いかと思うのですが、得られる利益に比べてデメリットが大きいようにも感じます。
ザオプションでマーチンゲール法を使って勝てますか？
理論上資金に上限をつけないのなら、マーチンゲール法は必ず勝つ方法だと言えます。
しかしながら、投資資金の問題は非常に重要で、5連敗以上になると、1つのポジションに投資をする金額が非常に大きくなります。
理論上は勝てると言えますが、現実的かと問われると疑問です。
マーチンゲール法を使うと口座凍結されるのでしょうか？
マーチンゲール法だけを利用していると口座凍結される可能性はあります。
利用規約に直接的にマーチンゲール法を禁止する文を見つける事はできませんでしたが、規則的すぎる取引は、ロボットによる自動売買と判定される可能性があり、自動売買は禁止と利用規約に明記してある事から口座凍結の可能性があると言えます。
また、取引額の上限は200,000円となっていて、マーチンゲール法を利用していると7連敗したのちは200,000円以上の資金を投資しなくてはなりません。
そうなると複数ポジションを取らなくてはならないので、同値でポジションを取ろうと「連打」をする事が考えられます。
連打も凍結の対象となるので、口座凍結される可能性があるという事は覚えておいてください。
マーチンゲール法を利用するメリットを教えてください
マーチンゲール法は「理論的に必ず勝てる」「勝率は50%でいい」と言ったメリットがあります。
投資額と法則をしっかりと守って取引を行えば、それ以外に何も考えなくても良いというメリットがあるのは事実です。
しかしながら、潤沢な資金が必要であるという前提条件や「運」に頼った取引になりがちである事は頭に入れておいてください。
マーチンゲール法を利用するデメリットを教えてください
マーチンゲール法を利用した取引のデメリットは「1つのポジションの重要性が低くなる」「口座凍結の可能性がある」「運に頼りすぎた取引」「多くの資金が必要になる」です。
口座凍結をされる主な原因とされるのは、禁止行為を行った場合です。
ザオプションでは明確にマーチンゲール法の利用を禁止した文言は見つかりませんでしたが、マーチンゲール法ばかり利用していると規則正しい取引ばかりとなり、「自動売買」を疑われます。
また、最終的に勝てばいいと考えられているので、1つのポジションに対する重要度は低く考えてしまいがちです。
マーチンゲール法を利用する事により、最終的には利益から遠ざかる事もあり得るという事は覚えておきましょう。
まとめ：マーチンゲール法を使うにしても、予想は必須！
ここではバイナリーオプション取引におけるマーチンゲールの法則について、またザオプションでマーチンゲール法が使えない理由について紹介しました。
マーチンゲール法自体を否定するつもりは一切ありませんが、1つのポジションを軽視してしまうのは勿体ないと感じます。
ザオプションでマーチンゲール法を利用しても勝てないというのは言い過ぎかもしれませんが、口座凍結になってしまうと、負けたも同然です。
凍結の可能性がある以上、積極的に利用した方が良いという戦略ではありませんが、全く使えないというものではないので、資金に余裕がある方は試してみてもいいのかもしれません。
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